「iZoho」スタートページ

Webブラウザ経由でオフィスアプリケーションを提供する米AdventNet傘下のZohoは28日、Apple製の携帯電話「iPhone」向けにカスタマイズしたアプリケーション「iZoho」を提供することを発表した。利用は無料。まずはワープロ、表計算、プレゼンテーションの3種類を揃え、iPhoneでの利用に最適化したという。

iZohoは同社のオンラインオフィスアプリケーションをiPhone向けにカスタマイズしたサービス。当初はワープロの「Zoho Writer」、表計算の「Zoho Sheet」、プレゼンテーションの「Zoho Show」の3つのアプリケーションを提供する。Webブラウザ経由でアクセスでき、利用は無料。インタフェースをシンプルにし、モバイルでの利用を想定して機能を簡素化した。ランドスケープモードでのファイル閲覧もできるという。

Zohoの設立者であるRaju Vegesna氏はブログで、「iPhoneで動くかどうかはテストしていないが、Safari(AppleのWebブラウザ。iPhoneにも搭載されている)ではきちんと動作するので、大きな問題はないだろう」と記している。もちろん、iPhone上でSafariを使って既存のZohoアプリケーションを利用することもできる。

Writerは閲覧、編集、新規作成が可能だが、SheetとShowは閲覧のみ。Zohoによると、今後、機能を拡充するほか、対応アプリケーションも増やすとしている。また、対応機種も増やす計画で、iPhone以外のモバイル端末のサポートも進める。ブログによると、フィンランドNokiaのスマートフォンインタフェース「S60」などを検討しているようだ。Zohoでは、オフィスアプリケーションのほか、Wiki、チャット、カレンダー、コラボレーション、CRMなどのアプリケーションをオンラインで提供しており、無料のものと有料のものがある。

「writer」では閲覧、編集が可能

マイドキュメント画面

現在、iPhoneはネイティブに動くオフィスアプリケーションを搭載しておらず、iZohoは最初のiPhone向けオンラインオフィスアプリケーションとなる。

Zohoスタッフは、大きな画面を持ち、Wi-Fi機能を搭載し、ユーザビリティに優れ、フルブラウザを利用できる端末は、モバイルでのアプリケーション利用を促進するだろうとコメントしている。