半導体ベンダである米Cypress Semiconductor(以下Cypress)は、米InPhase Technologies(以下InPhase)のホログラフィックデータストレージ製品に関する提携を行うと発表した。InPaseが開発するホログラフィックデータストレージ製品に対して、Cypressはデータ読み取り用のCMOSイメージセンサの供給を行う。

ホログラフィックデータストレージは、レーザ光を使って記録材料全体に3次元的に情報を多重記録できる高速で大容量のストレージである。ホログラム技術を利用しており、約100万ビットからなる「ページ」と呼ばれるデータ単位を、わずか1回のレーザ照射で記録することができる。このストレージは、データの読み取り時に、高感度で高速なイメージセンサが必要となる。

CypressとInPhaseは2005年から共同でCMOSイメージセンサの開発を行っている。そして今回、CypressはInPhaseに対し、開発したCMOSイメージセンサの供給を行うことになった。このCMOSイメージセンサの画素数は1696×1710。8μmピッチの解像度を備えている。500fpsのフレームレートでのデータ読み出しが可能だという。

Cypressはこれまでも、高速なラインセンサや医療用X線撮像、天文追跡用などのCMOSイメージセンサの開発を行っている。