日本ヒューレット・パッカードは29日、保守/運用サービス強化の一環として「HP Service Essentials Remote Support Pack(以下、RSP)」の提供を開始することを発表した。RSPは、同社が提供する管理ソフトウェア「HP System Insight Manager(以下、SIM)」のプラグインとして提供されるもの。障害/予兆発生時の通知機能を備えるほか、各種サポートの契約期間の表示や、アップデータの自動ダウンロード/インストールが行えるといった特徴がある。

RSPは、同社の保守サービス「HP Care Pack」と組み合わせることで特に効果を発揮するという。RSPを導入した環境では、障害/予兆が検知されると、サーバ管理者およびHPのサポートセンターに通報される。サポートセンターでは、通報を受けて問題の解析とアクションプランの作成を行い、サーバ管理者に確認をとった後、サポートエンジニアを派遣して問題に対処する。

検知/通報可能な情報は、「メモリ縮退」「筐体内温度異常」「ファン異常」「電源異常」「SCSI/Fibre Channelエラー」「ディスク異常」「ディスク縮退」「ディスクアレイ縮退」「CPU異常」「CPU縮退」の10分野で500以上の項目に及ぶ。必要のない項目は、SIMの管理画面上でチェックを外すだけで表示/通知されなくなるので、管理画面等をシンプルに保つこともできる。

なお、RSPは、HP Care Packだけでなく、同社サーバ/ストレージ購入時に標準提供される保守サポートでも無償で利用することが可能。対象OSは、Windows Server、Red Hat Linux、SUSE Linux、VMWare ESX Serverで、HP ProLiant、HP Integrity、HP BladeSystemのハードウェアに対して使用することができる。