2足歩行ロボットによるスポーツイベント「ROBO-ONE Special CUP」(主催: ROBO-ONE委員会)が、今週末の6月30日と7月1日に開催される。アスレチック系競技の「ROBO-ONE Eagle」に加え、今回はサッカーをモデルにした新競技「ROBO-ONE Soccer」や宇宙大会予選競技も行われる。会場は東京・有明のパナソニックセンター東京。観戦は無料だ。

これは今月初めに開催された第5回KONDO CUPでの1コマ。ルールは一部異なるものの、ROBO-ONE Soccerではこれと同じコートが使用される

ROBO-ONEは本来、2足歩行ロボットによる格闘技大会だが、アスレチック系競技によりロボットの技術的な発展を促すために、定期的にROBO-ONE Specialを開催してきた。前回(第4回)はDash、Ball、Eagleの3競技だったが、今回は新競技であるROBO-ONE Soccerを中心にイベントを発展。ROBO-ONE Special CUPとして、DashとBallはSoccerの予選に統合された。

ロボットによるサッカー競技としては、すでに近藤科学が主催する「KONDO CUP」がある。1チームが3体(補欠機1体も認められている)という点やフィールドの大きさなどは共通だが、使用サーボによる制限がないのが大きな違い(KONDO CUPは近藤科学製サーボを搭載する機体だけが参加できる)。このために、出場ロボットはよりバラエティに富んだ構成になっている。

すでにエントリーは締め切られており、参加チーム数は22。この中には、KONDO CUPオープンクラスでの優勝経験があるエスプレッソスギウラ(ダイナマイザー等)、ロボット野郎Aチーム(YG III 旋風丸、T-Storm、ファイマン)、Trinity(Cavalier、クロムキッド、rsv3)など強豪チームも含まれており、ROBO-ONEとしては初開催ながら、ハイレベルな試合が期待される。そのほか、KONDO CUPのKHRクラスで5連覇を達成したRFCバンブーブリッジもKHR-2HV改造機で出場する。

1日目(6月30日)はSoccer予選とEagle、そして2日目(7月1日)はSoccer決勝トーナメントと宇宙大会予選競技が実施される予定(Soccerの決勝トーナメントには、予選の上位16チームが出場できる)。ちなみに宇宙大会予選競技では、2010年の開催を目指しているROBO-ONE宇宙大会に向け、初めて実機による姿勢制御チャレンジが行われる。これに3回連続して成功した最初のロボットは、宇宙大会参加ロボット第1号機に認定されるとのこと。