米Googleは27日(現地時間)、Googleガジェット開発者への投資を行うための試験的なプログラム「Google Gadget Ventures」を開始した。同プログラムの目的は、よりリッチで、利便性の高いGoogleガジェットの開発を推進することだとしている。

Google Gadgets Venturesによるガジェット開発者への投資は、以下の二種類に分けられている。

  • 開発の補助金(Grants)
    ガジェット開発者に対し、ガジェットの更なる改善を目的として交付される。交付される金額は$5,000。参加資格は、「Google Gadgets Directory」内にガジェットを作成し、週250,000ページビュー以上を記録すること、となっている。希望者は、1ページからなる提案書をメールする必要がある。提案書には、希望者のメールアドレス、GoogleガジェットのURL、アイデアの詳細、ガジェットの改善に必要な時間の見積もりを記載する。こちらは、年に20件から40件程度の採用を予定しているとのことである。
  • 起業への投資(Seed Investments)
    Googleガジェットプラットフォームを基盤として、新たなビジネスを立ち上げようとする者に対し、$100,000の投資が行われる。こちらを希望する場合は、ガジェットを使用したビジネスプランについての詳細をメールする必要がある。新規企業、既存企業に関わらず、上記の開発補助を受け取ったことのある企業が参加資格を得る。年に2件から5件程度の採用を予定しているとのこと。

いずれの場合も、投資を受けることができるかどうかはGoogleが設置する委員会の判断にゆだねられる。

希望者の国籍などは問われないが、起業に際して投資を受ける場合は、米国内での創業が可能な者に限られるとのことである。

参加期限も特に定められておらず、一切の金額負担は不要とのことなので、腕に自信があり、面白いガジェットのアイデアを持っておられる方は、挑戦してみる価値は大いにあるだろう