米Microsoftは6月26日(現地時間)、写真管理の「Windows Live Photo Gallery」の新版とオンラインストレージサービス「Windows Live Folders」のベータテストを開始した。同社は「ソフトウエア+サービス」戦略に則った新たなLiveサービスの投入を計画しており、Photo GalleryとFoldersのベータテストは新世代Windows Liveへの序章だという。
Windows Live Photo Galleryは、Windows VistaのWindows Photo Galleryの無償アップグレード版だ。Windows VistaおよびWindows XP SP2に対応。写真やホームビデオの共有、編集、管理、印刷などを行える。特に共有機能、WindowsアプリケーションやLiveサービスとの連携強化がアピールされている。現時点では米国(英語とスペイン語)、中国、フランス、ドイツ、英国、インド、日本、スペインなどの9市場でベータテストが提供されており、対象市場を順次拡大していく計画だという。
Windows Live Foldersのベータサービスは米国のみで行われている。テスターは500MBのオンラインストレージを無償で利用できる。家族や友人との情報共有、ファイルのバックアップなどが想定されており、例えばPhoto GalleryからFoldersに写真をパブリッシュできる。
Windows Live Experience Program Management担当のバイスプレジデントChris Jones氏によると、多様なデバイスからデジタルコンテンツや関連サービスを利用/ 共有/ 管理する"Connected"と、それらを安全に実現する"Protected"を軸に、Microsoftは次世代のWindows Liveをデザインしている。第1世代のサービスでは、Windows Live HotmailやWindows Live Messengerのような個々のサービスをアピールしたが、今後は複数のサービスやソフトウエアの連係から生まれる統合的なユーザー体験に焦点を移すという。「今後数カ月の間に、統合的な体験を実現する新リリースを行う」とJones氏。その例の1つとして、Windows Liveサービス全体に対応する統合インストーラを近々提供する計画を明らかにした。