アドビシステムズは27日、Flash/PDFに対応した開発環境/サーバ製品の新版「Adobe LiveCycle Enterprise Suite(以下、LiveCycle ES)」を発表した。

LiveCycle ESは、現在提供されている「Adobe LiveCycle 7」の後継製品に当たるもの。新たにAdobe Flex BuilderやAdobe Flex Data Serviceなど、Flex関連の技術/製品が取り込まれており、RIA(Rich Internet Application)開発における生産性向上が図られている。また、RIAのフォームをPDFに変換したり、PDFに対して詳細な閲覧/印刷制御を施せるといった特徴もあり、特に行政機関や金融業などにおけるプロセスの自動化に大きな効果を発揮するという。

LiveCycle ESには、Data Capture版とBusiness Transformation版の2つが用意されており、Business Transformation版には、Data Capture版に取り込まれている基本コンポーネントに加えて、デジタル著作権管理や電子署名、プロセス管理などの拡張コンポーネントが同梱されている。また、今後リリースが予定されているFlex 3やAIR(Adobe Integrated Runtime)にも順次対応していくという。

なお、同製品は米国ではすでに出荷済み。日本語版の出荷は2007年夏になる予定。