NECと米XenSourceは25日、国内外におけるプラットフォーム仮想化ソリューション事業において戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。XenSourceはオープンソースのXenハイパーバイザーをベースとした仮想化製品「XenEnterprise」を開発・販売しており、両社は今後、仮想化ソリューション事業における技術開発やマーケティングを共同で行っていく。

サーバの高機能化と仮想化技術の普及に伴い、企業の業務システムにおいて2種類以上の仮想化製品の混在使用が一般化されることが予想されている。NECではこうした状況に対応するため、仮想化製品が混在したシステム環境の統合管理を同社のプラットフォーム管理ソフトウェア「WebSAM SigmaSystemCenter」によって行う「統合VM」技術を開発、強化している。今回の提携により、同技術の管理対象にXenEnterpriseを加えると同時に、両社が共同でその管理機能の強化を図ることで、仮想化市場の拡大とより広いニーズに対応する。

具体的には、統合VMによる仮想化製品の管理機能の共同開発を行うほか、WebSAM SigmaSystemCenterへの仮想化機能の組み込み、クラスタやRAS技術などを活用したXenEnterpriseの機能拡張の共同開発を行う。また、NECによるXenEnterpriseのOEM販売や共同でのマーケティング活動も行うとしている。OEM販売は今年8月から、仮想化機能を備えたWebSAM SigmaSystemCenterと統合VMの提供は今年12月から開始する予定。