韓国のSamsung電子は、1.8インチで容量が64GバイトのSSD(Solid State Drive)の量産出荷を開始した。PCやデジタル機器のメーカを中心に販売していく。同社によると、この容量は1.8インチのSSDの中では最大だという。
本製品は、64個の8GビットNAND型フラッシュメモリで構成されている。読み出し/書き込み速度が速く耐久性に優れたSLC(Single Level Cell)方式を採用。また、小型化のため、51nmプロセスと微細なプロセスで製造している。
同社の既存製品である16Gバイト品や32バイト品は、昨年(2006年)発売されたUltra Mobile PC(UMPC)をはじめ、デジタルビデオカメラやカーナビゲーションシステム、PDA、プリンタなどでも採用されている。同社によると、64GバイトのSSDは軽量でスリムなノートPC市場を中心に注目を集めているという。
また同社によると今後、SSD市場は年270%という急成長が予想されるという。そのため開発にも注力しており、2008年には40nmプロセスで製造するNAND型フラッシュメモリを採用した1.8インチで128GバイトのSSDを発売する予定だという。
同社ではSSDの長期展望について「単なるHDDの代替に留まらず、高性能で低電圧、高い耐久性といった長所を活かし、新しいデジタル機器を産み出す上でのソリューションとして期待される」としている。