日本ユニシスは25日、企業内のサーバやセキュリティ機器、業務システムが出力するログの収集や分析、管理などを行う「統合ログ管理ソリューション」の提供を開始したと発表した。情報セキュリティや内部統制の有効評価、監査への対応などを行うためのログ管理システムのコンサルティングから構築、運用支援、保守までの一貫したサービスを提供する。同社では、今後3年間で10億円の売り上げを見込んでいる。
情報セキュリティ対策や内部統制の整備のためにログを活用する際には、必要なログをすべて保存し、分析や評価を行う必要がある。しかし、これらのログはさまざまなシステムや機器から出力されるうえ、決まったフォーマットがない。そのため、これらのログを統合的に管理する必要がある。
今回発表になったソリューションは、情報セキュリティに関する事件や事故、内部統制の有効性評価や監査への対応を目的に、ログを活用するためのサービスを提供するものである。具体的には、セキュリティ情報管理機能を持つ同社の「Network Intelligence ENGINE Appliance」や「ログ統合コンサルティングサービス」などを組み合わせて提供していく。
同ソリューションの入り口となるコンサルティングサービスでは、高いスキルを持ったエンジニアとログに精通したコンサルタントが、独自のフレームワークとテンプレートを利用し、ログ管理の現状を調査する。そのうえで、企業ごとに異なる規定やガイドラインに基づき、妥当性や実現性を考慮した提言を行う。その後、コンサルティングの報告書を基に、ログ対象の対象領域、活用方針を決定。決定事項から具体的にログを選別し、収集・分析・保管・報告を行う全体の仕組みの用件を定義する。
また、システム構築サービスでは、「Network Intelligence ENGINE Appliance」のシステム設計から運用まで、統合ログ管理システムの構築支援を行い、企業内の情報システムにおける円滑なログ運用と効率的なモニタリングを実施する。なお、同ソリューション導入後のサポートサービスも行う。
同社では、同ソリューションの導入に関するセミナーを、今月28日の午後2時から東京都江東区の同社本社で行う予定。