中国互聯網信息中心(CNNIC)がこのほど、設立10周年の記念イベントを北京で開催した。記念式典の会場でCNNICは、今年5月末時点で中国国家ドメインと位置付けられているCNドメインの登録数が530万3,155に達し、初めてCOMドメインの登録数を大幅に超え、全世界の国家ドメイン登録数ランキングの第3位に躍進したと公表した。また、これにより、CNドメインが中国国内におけるドメイン登録でも支配的な地位を確保したと、CNNICは強調している。

CNNIC工作委員会主任委員の胡啓恒氏は、「CNドメイン登録数が530万、そして初めてCOMドメインを超えたことは素晴らしい業績」と語った上で、「基礎資源としての国家ドメイン.CNの規模拡大は、わが国におけるインターネットの独自性と安全性を飛躍的に高め、インターネットの発展をより広い領域へと導いていくだろう」と、その重要性と意義を語った。

信息産業部電信管理局副局長の陳家春氏は、「このように好調な業績を収め得たことは、中国におけるインターネットの急速な発展、ドメインに対する需要の激増という背景以外に、CNNICによる努力に負うところも大きい。過去10年間、CNNICはCNドメインを普及させるために一連の対策を講じてきた。CNドメインの安全性、良質なサービスが社会に広く認められれば、登録数は今後も大幅に増えていくだろう」と述べた。

CNNICによれば、97%の省級政府、国有企業トップ500社、8割以上の企業のポータルサイトが、現在CNドメインを使っているほか、オンラインストア、ブログ、Webアルバムサービス、Webメールサービスなどでも、CNドメインの使用が急激に増加しているという。CNNICはまた、今年3月から実施された「CNドメイン1元体験」キャンペーンがCNドメイン拡大の起爆剤になり、登録数を急増させたとしている。