NECエレクトロニクスは21日、CPUコアにV850ESを採用したフラッシュメモリ内蔵の32ビットマイコンを11品種、発表した。最大動作周波数は32MHz、処理能力は最大で69MIPS。産業機器や計測器などに適した電源電圧3.3~5.5V(5V駆動向け)の5品種、デジタル家電やOA機器に適した電源電圧2.85~3.6V(3V駆動向け)の6品種を用意している。
5V駆動向けの製品「V850ES/HE3」「V850ES/HF3」「V850ES/HG3」「V850ES/HJ3」は、最大で512kバイトのフラッシュメモリと32kバイトのRAMを搭載している。輻射ノイズを低減するSSCG(Spread Spectrum Clock Generator)機能およびインバータモータ制御を行うタイマを内蔵。3V駆動向けの製品「V850ES/JG3」「V850ES/JJ3」は、最大で1Mバイトのフラッシュメモリと最大60kバイトのRAMを内蔵している。
本年(2007年)7月より、順次サンプル出荷を開始する。サンプル価格は、メモリ容量やパッケージのピン数などによって異なるが、5V駆動向け「V850ES/HJ3」(メモリ容量512KB、144ピン)が1,300円、3V駆動向け「V850ES/JG3」(メモリ容量1MB、100ピン)が1,550円。本年度末より量産を開始する予定。同社では、本年度は月産10万個、来年度末には月産100万個を目指す。