米Googleは19日(現地時間)、オンラインでスライド・プレゼンテーションを作成するソフトウェアを提供しているZenterを買収したことを発表した。

Googleは近年、Web上でのコラボレーションの実現や情報共有に対する取り組みを強化しており、テキスト文書とスプレッド・シートに関しては既にGoogle Docs & Spreadsheetsの提供を開始している。

ユーザーはこうしたツールを利用してWeb上でドキュメントを作成し、他のユーザーと共有、フィードバックを得たり、作成したドキュメントに基づくコミュニケーションを行なったりできるようになった。この方向をさらに強化するために、欠けていたプレゼンテーション作成の部分を埋めるのが今回の買収の主目的となる。

なお、Google Docs & Spreadsheetsにプレゼンテーション作成機能を加える動きに関しては、既に4月17日にプレゼンテーション作成およびドキュメント変換の技術を持つTonic Systemsの買収が発表されている。今回のZenterの買収は、Googleがプレゼンテーション作成環境の整備に対して本腰を入れて取り組んでいることの証明と見ることもできそうだ。