セイコーエプソンは、ATAコントローラLSI「S1R72H74」を発表した。ATAおよびATAPI-6に対応し、PIOモードの0~4、Multi word DMA、UDMAモードの0~5をサポートしている。

本LSIは、8ビットおよび16ビット幅のCPUインタフェースに対応している。また、2チャネルのDMA(Direct Memory Access)インタフェースを搭載。ビッグエンディアンのCPUに対応しているが、バススワップ機能により、リトルエンディアンに対応することもできる。電源電圧は、CPUインタフェースが1.8Vまたは3.3V、ATAインタフェースが3.3V、コア電圧が1.8V。動作温度は-40~85℃である。

パッケージは128ピンのQFP(外形寸法は14mm角)。すでにサンプル出荷を開始している。価格は900円(税抜)。

S1R72H74の使用例

なお、本LSIはUSB2.0(High Speedモード対応)デバイス機能を搭載した同社の既存製品である「S1R72V03」 とATAコントローラ機能において、パッケージ、ピン配置、ソフトウェアとそれぞれ互換性がある。同社では今後、本LSIの車載向け品も発売する予定。そのほか、Serial ATAやCE-ATA対応品の開発も進めているという。