アイログは20日、ヨーロッパで第2位の自動車メーカーであるPSAプジョーシトロエン・グループが同社のBRMS(Business Rule Management System、ビジネスルール管理システム)である「ILOG JRules」を採用したことを発表した。
PSAプジョーシトロエン・グループでは、JRulesを受注管理システムに導入し、月間30万件に達する受注に対する生産納期をリアルタイムに算出するために利用している。JRulesの導入によって、算出される予定納期の精度が大幅に向上し、信頼度は90%を達成したという。また、変更への即応性が高まり、顧客に対するサービスの改善も実現したという。
自動車産業では世界的な大型再編が進行中であり、プジョーとシトロエンも、ブランドとしての独立性を維持しつつも、1つのグループとして生産の効率化に取り組んでいる。予定納期の算出に当たっては、組立てラインの生産能力、エンジンやギヤボックス、ホイールリムといった部品の形状、内装生地、ドアの数、あるいは地域特有の仕様にいたるまで、約500に渡る製造上の制約条件を踏まえた計算が必要だったという。JRulesは、既存のソリューションでは対応不可能な需要を満たすことができる、柔軟性を備えた受注管理システムとして選定されたという。