JPNIC(社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)は19日、IPv4の枯渇期を乗り越えるための対応策検討について発表した。インターネットの急激な普及にともなって、現在、主に使われているIPv4アドレスの枯渇問題が現実に迫ってきている。2010年には地域インターネットレジストリにおける未配分のIPv4アドレスの在庫がなくなると予想されており、具体的な取り組みを積極的に推進するべき時期にきたと言える。

IPv4アドレスの在庫がなくなるとすぐにインターネットが使えなくなるわけではないが、中長期的な視野で見た場合、同枯渇問題は根本的に解決しなければならない問題と言える。

同団体はこの問題に対し、IPv4からIPv6を基盤とするインターネットへの移行を根本的な解決策とし、移行プロセスを円滑に進めること、国内外の関連組織との調整に努めることなどを発表している。また未使用のIPv4アドレスの回収再利用を進め、既存のIPv4インターネットを保持することも掲げている。