カナダのTNS Canadian Factsは、カナダ国内のインターネットユーザーのSNS/ブログ・オンラインゲーム利用実態などを調査した最新レポートの発表を行った。若者だけでなく、中高年ユーザーの間でも利用が進んでいることが明らかにされている。
同レポートは、今年4~5月にかけて、カナダでインターネットを利用している13歳以上の男女1,627人を対象に実施したオンライン調査に基づくとされる。調査結果によれば、SNSの利用経験があるのは、インターネットユーザー全体の53%。13~17歳の83%、18~29歳の74%がSNSを利用しており、若者の利用率の高さが示されたものの、40代でも約半数、50代でも3分の1以上が、SNSを利用していることが判明したとされる。
一方、ブログを閲覧したことがあるとの回答は、インターネットユーザー全体の50%に達したものの、自分でブログを開設しているとの回答は、わずか1割にとどまったようだ。しかしながら、ブログ利用経験があるユーザーの間で他人のブログに書き込みをしたことがあると答えた人は約7割に上り、50歳以上のユーザーでも、ブログ書き込み経験者は55%に上ったという。
また、オンラインゲームの利用者は、インターネットユーザー全体の36%を占めたとされる。ポーカーやシューティングゲームが人気ジャンルに挙げられている。カナダでも3Dバーチャルコミュニティ「Second Life」が話題になっているようだが、実際にアバターを作成してSecond Lifeに参加しているユーザーは、全体の2%に過ぎないとの実情も明らかにされた。
今回の調査プロジェクトを率いたJennifer Bylok氏は「単なる情報収集目的ではなく、友人や家族とのコミュニケーション、エンターテインメントなどを求めてインターネットを利用するカナダ人が、増加の一途をたどっている。とはいえ、バーチャルコミュニティ生活への興味関心などは依然として低く、多くのコンシューマの期待を高め、利用を伸ばしていく上で、まだまだなすべきことが残されている」とコメントした。