米Appleは6月11日 (現地時間)、「Mac OS X Server version 10.5 Leopard」に搭載される新機能を正式に発表した。Wiki Server、Podcast Producer、Spotlight Server、iCal Serverなどが含まれる。出荷はクライアント版のMac OS X Leopardと同じ10月を予定しており、米国での価格は10クライアントライセンスが499ドル、Unlimitedクライアントライセンスは999ドルとなっている。
Wiki Serverは、共有のWebページを通じたグループのコラボレーションを実現にする。ワークグループのメンバー全員が、それぞれのブラウザから簡単にコンテンツを作成・編集できる。履歴は全て保存され、過去のエントリの復元、結合、比較などが可能だ。Podcast Producerは、取り込みからエンコーディング、コンテンツ配信までPodcast提供の全てのプロセスを自動化するソリューションだ。Xgrid 2がネットワーク上で利用できるすべてのマシンにエンコーディングジョブを分配。QuickTime Streaming Server 6を用いて、インターネット経由でブログ、iTunes、スマートフォンなどに配信できる。iCal Serverは、個人やグループのカレンダー共有、イベント調整、ミーティング設定、リソースの確保などを効率化する。オープンスタンダードのCalDAVを採用しており、Leopard搭載のiCal 3、MozillaのSunbird、OSAFのChandlerなど、主要なカレンダープログラムを統合できる。なお、Apache 2、MySQL 5、Postfix、Cyrus、Podcast Producer、iChat Server 2、QuickTime Streaming Server 6などを含むLeopard Serverのコアサービスの多くは64bit化され、より大規模なデータセットを扱える。
Leopard Serverは、Server AssistantとServer Preferencesによる簡単なセットアップが可能。またDNS構成とリモートインターネット接続を検査するNetwork Health Check機能を備える。