The JRuby Communityは10日(米国時間)、JRubyの最新版にして初のメジャーマイルストーンリリースとなる「JRuby 1.0」を公開した。JRubyはJavaで開発されたRuby実行プラットフォーム。JRubyを使うとJava仮想マシン上でRubyスクリプトを実行できる。また、RubyスクリプトからJava APIを活用できるという特徴がある。
1.0において主な目標として掲げられたのはRubyとの互換性の向上。今回、バージョン1.0という正式リリースに至ったのは、この目標が達成できたからだとされている。
Ruby on Railsの発表とともに一気に知名度をあげたRuby。JRubyは同言語の開発性能にJavaの強力なAPIをジョイントし、Java仮想マシンの能力をRubyに提供するという点で高い注目を集めてきた。2006年9月7日(米国時間)にはJRubyデベロッパ2名がSun Microsystemsに入社することが発表されるなどSunも取り組みを強化してきた。
今回JRuby 1.0が公開されたことで、JRubyはひとつの区切りを迎えたことになる。今後JRubyを使ったプロダクトは増えることになるだろう。これからも同技術に注目していきたい。