米IBM、Lehman Brothersと金蝶国際軟件集団(以下「金蝶国際」と略)はこのほど、IBMとLehman Brothersが1億3,200万香港ドルを出資し、金蝶国際の約7.7%の株式を取得すると発表した。IBMは金蝶国際と世界規模での戦略パートナー関係を結び、双方のユーザーの中国及び国際市場における競争力向上、金蝶国際の国際戦略推進を図っていく。
IBMとLehman Brothersは昨年初め、海外業務で本格的な提携に至ったが、主な狙いは中国企業向け投資案件の推進だった。今回金蝶国際とIBMが調印した覚書は国際業務での協力、SOA、市場開拓、ユーザー向けコンサルティング応用サービス、SaaS(Software as a Service)など多様な領域に及んでいる。
金蝶国際董事会主席の徐少春氏は、「全世界のソフトウェア業界に革命的な変化が起こっている。正しく変化の脈絡を把握することにより、将来の競争において頭角を現すことができる。金蝶国際がIBMとLehman Brothersから出資を受けたことで今後はそれぞれの長所を整合し、国際化戦略を一層推進し、双方のユーザーの中国及び国際市場における競争力を高めていきたい」と語った。
IBM大中華区董事長の周偉焜氏は、「IBMはこれまでも、中国企業や中国政府の提携パートナーとして努力を重ねてきた。金蝶国際は企業管理ソフトウェアおよび電子商取引応用ソリューションサプライヤーとして、中国では代表的企業の一社。長年の業務往来を通じ、IBMと金蝶国際は既に互いに信頼できる戦略的提携パートナーになっている」と述べた。