富士通とSAPジャパンは7日、エンタープライズSOAでの協業を強化することで合意したことを発表した。両社は「エンタープライズSOAインテグレーションセンター」の設置やエンタープライズSOAの試行/検証ができる「SAP Discovery System」の提供を通じ、ユーザーのSAPソリューション導入を共同で支援する。
今回の提携に関する両社の主な合意点は以下の通り。
- エンタープライズSOAインテグレーションセンター
富士通ソリューションスクエア(東京都大田区)内に「エンタープライズSOAインテグレーションセンター」を設置し、両社の技術者/コンサルタントによる専門チームを置く。エンタープライズSOAをベースとしたSAPソリューションの導入について、両社一体となり企画、提案、サポート活動などを行う。 - SAP Discovery System」の販売開始
富士通のPCサーバ「PRIMERGY TX200」にSAPのエンタープライズSOAの実装に必要な統合アプリケーションプラットフォーム「SAP NetWeaver」と統合基幹システム「SAP ERP」を事前にセットアップした「SAP Discovery System」の販売を開始する。従来、富士通シーメンスコンピューターズが欧米のユーザー向けに販売していた「SAP Discovery System」の日本語版という位置づけとなる。利用シーンに合わせた体験シナリオを10数種類用意しており、ユーザーはSAPソリューションを本格的に導入する前に、SAPのエンタープライズSOAを手軽に体験し、評価することが可能となる。価格は150万円から。出荷開始は7月。