Innotekは6日(ドイツ時間)、オープンソースの仮想化ソフトVirtualBoxの最新版「VirtualBox 1.4.0」をリリースした。対応プラットフォームはWindowsとLinux、個人および評価目的の場合は無償利用できる商用ライセンス版と、GPLが適用されるオープンソース版の2種類が提供される。Intel Macにも対応するが、現時点ではベータ版の提供にとどまる。

VirtualBox 1.4.0では、ホスト側のプラットフォームにIntel MacホストとAMD64ホストを追加。新たにVMwareのディスクイメージ形式(VMDK)に対応、ディスクへの低レベルアクセス(Raw Disk)も可能になるなど、記憶装置のサポートが向上した。ユーザインタフェースの整備も進められ、日本語を含む12種の言語に対応するほか、クリップボードの同期などホスト側との相互互換性も改善されている。なお、USBサポートやフォルダの共有機能は、商用ライセンス版のみ提供される。

ベータ版(v1.3.99-beta1)が提供中のMac OS X版は、Windows/Linuxと同じコードベースが使用されるが、IPアドレス変換(NAT)以外のネットワーク機能を利用できないうえ、USBやオーディオ入力など未実装の機能が多く残る。InnoTekは、それらの問題点をすべて解決する意向を明らかにしているが、バージョン1.4.0の段階では見送られる可能性が高い。