米Salesforce.comと米Googleは6月5日(現地時間)、戦略的提携の合意内容を明らかにした。SalesforceのオンデマンドCRMアプリケーションとGoogleの広告配信プログラム「AdWords」を統合した「Salesforce Group Edition featuring Google AdWords」を世界的に提供する。
Salesforce.comはビジネスアプリケーションをオンデマンドで提供する「SaaS(Software as a Service)」の草分け的存在として知られる。一方、GoogleのAdWordsはユーザーの検索内容に沿った形で広告を配信する検索連動型広告だ。Google AdSenseを契約したWebページに対して、サイトの内容に関連する広告を表示させることも可能。利用者の興味のある分野の広告を配置することで高い広告効果を実現する。Salesforce Group Edition featuring Google AdWordsを通じてユーザーは、両者の機能を1つのアプリケーション上で統合的に利用できるようになる。まず同サービスからGoogle AdWordsにアクセスして広告を作成し、Google.comやAdSenseネットワークに展開できる。企業規模にかかわらず効率的に顧客獲得の機会を拡大できるのも特徴の1つ。たとえばWebセミナーや製品資料のオンライン提供など、それぞれのWebサイトを通じて収集された見込み顧客の情報を新たなリードとしてSalesforceに直接登録できる。さらに追加されたリードを即座に営業チームへと配信するなど、リードの効率的な管理・共有を通じて、見込み客への効果的なアプローチ、取引完了の迅速化を実現するという。
両社のアライアンスは、世界43カ国を通じた販売、技術協力、共同マーケティングに及ぶ。日本国内でのSalesforce Group Edition featuring Google AdWordsの価格は14万4000円(年額、税別)。6月5日から30日間はプロモーション特別価格として7万2000円(年額、5ユーザー、税別)で提供される。サービスの詳細については、GoogleとSalesforce.comがそれぞれのサイトに専用ページを用意している。