インテルは5日、同社のプロセッサ向けのC++コンパイラなどを含む「インテル C++ コンパイラー10.0 プロフェッショナル・エディション」を発表した。Core 2 Duoなど、マルチコアプロセッサのための並列プログラミングに対応していることが特徴である。
今回リリースされたコンパイラには、並列化を行うためのC++のテンプレートライブラリ「スレッディング・ビルディング・ブロック」(TBB)や並列プログラミングのためのAPI「OpenMP」などが付加されている。TBBを利用することにより、並列プログラミングを行う際のスレッドの生成や処理の割り振りなどが自動的に行われる。そのためプログラマは、スレッドやスレッドへの処理の割り振りなどを意識したマルチスレッドプログラミングを行う必要がない。シングルコアプロセッサと同様のプログラムにわずかなコードを追加するだけで並列化が実現できるという。
対応するOSは、Windows、Linux、Mac OS。価格は89,985円から。日本国内での販売はエクセルソフトが行う。
そのほか、同社ではFortranコンパイラなどを含む「インテルFortranコンパイラー10.0 プロフェッショナル・エディション」のリリースも発表している。こちらも並列プログラミングのための機能を備えている。対応するOSはWindows、Linux、Mac OS。価格は105,315円から。