企業と消費者・ユーザーの関係を考える上で、企業サイトの重要性が増している。単に製品情報を提供する場としてだけでなく、実際に自社の製品を売る場として、あるいは自社のブランドイメージを展開する場として、企業サイトが利用されている。こうした関係の変化により、企業サイトで提供される情報が増加。消費者・ユーザーが探している情報を迅速・正確に提供できなければ、貴重な機会を逃してしまうことにも繋がってしまう。
消費者・ユーザーをただ自社サイトに誘導するだけでなく、ユーザビリティの高いサービスの提供が課題となっているのだ。
こうしたニーズに対応するため、NECビッグローブは企業向けサイト内検索サービス「サーチプラットフォームサービス」の提供を開始した。Googleの検索アプライアンスサーバを利用して、NECビッグローブが導入・初期設定、障害対応、検索精度向上のためのチューニングといった運用までをワンストップで提供するサービス。導入企業には、自社のサイト内検索システムを、容易に構築・運用することが可能となるほか、精度の高いサイト内検索によるユーザビリティの向上といったメリットがある。価格は、Google Mini 5万ドキュメントモデルで、初期費用が100万円、運用費用が40万円/月。同社では今年度100社への導入を目指す。
サーチプラットフォームサービスは、Google MiniあるいはGoogle検索アプライアンスを利用したサービス。標準サービスでは、「導入コンサルテーションサービス」として、Google Mini/Google検索アプライアンスの用意と、ネットワークデータセンター環境の提供といったサーバの準備から、特定キーワードの検索結果表示方法の調整(キーマッチ)などの各種設定情報のヒアリング、システム設定作業などを実施する。
「運用サポートサービス」では、OSのセキュリティパッチや検索エンジンのアップデートパッチの適用、24時間365日体制のサービス稼働監視および障害発生時の対応、キーワードレポートやクロール結果レポート、アクセスログデータなどの「月次レポート」が提供される。
IT部門を構えていない企業や、IT専任者を置けない企業など、専門知識・ノウハウがない企業でも手軽に高精度のサイト内検索サービスを導入することが可能となる。また、検索結果の表示画面は、自社サイトのデザインに合わせた専用の画面を作成することが可能で、企業のブランドイメージに合わせた統一感のあるWebサイトの作成を実現したという。
また、導入企業ごとにGoogle検索アプライアンスサーバを2台、専用で用意する。これにより、メンテナンス時や障害発生時であっても、サイト内検索の正常稼働を実現した。