米Microsoftは、Windows Liveサービスの「Live Search Books」β版のバージョンアップを発表した。新たに複数出版社と提携して、著作権のある販売書籍などのオンライン表示機能などが追加されている。

Live Search Books

これまでLive Search Books(英語版)では、著作権で保護されていない書籍の閲覧が可能とされてきたものの、同社は今回、Cambridge University Press、Harvard University Press、MIT Press、Oxford University Press、Simon & Schuster、Taylor & Francis Group、The Perseus Books Group、University of Massachusetts Press、Yale University Pressを始めとする、数多くの出版社との提携をアナウンス。提携によって、オンライン掲載が許可された著作権で保護されている一部の販売書籍などに関しても、閲覧できるようになったという。今後も複数出版社との提携強化などが計画されているようだ。

また、同社はインタフェースデザインの改良も図り、表示される書籍データの画質向上を実現したとしている。検索キーワードに応じてリストアップされる書籍が、どの程度までオンラインで無料で読めるかなどの情報がクイック表示され、全文を読める書籍のみに検索結果を絞り込むことも可能。詳しく内容を見たい書籍をクリックすると、専用ビューア画面が立ち上がり、ズームイン・ズームアウト、ページフリップ、カウンタ、表紙や目次へのジャンプ、全文ダウンロード、購入ショップへのリンクなどが表示されて、快適な閲覧が行えるとされている。

なお、同社は今回の発表において、提携出版社との合意に至っている書籍のみが閲覧可能で、著作権侵害行為は一切ないとするコメントを発表。無許可で著作権保護された書籍も閲覧可能にしているとされる、米Googleの同種のサービス「Google Book Search」を批判する姿勢も明らかにした。