大手通信機器メーカー、Ericsson(スウェーデン)は、ルーマニアに「Global Service Delivery Center (GSDC)」を設立することを発表した。これによりサービス分野を強化し、成長市場とされている南東欧州地区の顧客をサポートする。

GSDCはルーマニアの首都ブカレストに設置し、今年7月より運営を開始する。当初200人のエンジニアを雇用し、同社のGSDCプロフェッショナル20人を配置する。新しいGSDCは他のグローバル/ローカルデリバリセンターと連携しながら、ルーマニアをはじめとした南東欧州、およびグローバル顧客向けに、タイムリーかつコスト効果の高いサービスを配信するという。

Ericssonでは、ルーマニアを選んだ理由として、ルーマニアの高い教育水準とエンジニアのスキルの高さを挙げている。また、経済発展が期待されている東欧州地区を強化する狙いもあるようだ。

Ericssonは少し前よりサービス事業を強化しており、業績結果でもサービス事業部の売り上げが上向いている。中でも、ITマネジメント、アプリケーション開発、サポートなどの分野のマネージドサービスが好調という。同社は現在、世界24,000人体制でサービス事業を展開しており、うち6500人がGSDCプロフェッショナルという。