米CEVAは、32ビット固定小数点DSPコア「TeakLite-III」ファミリを発表した。本DSPコアは論理合成可能なソフトコア。同社の従来品であるTeakLiteファミリのDSPコアをベースに開発しており、携帯電話やオーディオ機器に搭載されるSoCでの利用を見込んでいる。

本DSPコアは、32ビット×32ビットの積和演算器(MAC:Multiplier accumulator)を1個、16ビット×16ビットのMACを2個備えている。MACを構成するパイプラインは10段。本DSPコアを90nmプロセスで製造した場合の動作周波数は最大で350MHz、65nmプロセスの場合は425MHzに達する。Dolby Digital Plus、Dolby TrueHD、DTS-HDなどのオーディオ規格をサポートしており、高品位(HD)オーディオ機器のSoCなどでも利用できる。

同社ではすでに、密結合メモリ(TCM:Tightly Coupled Memory)を搭載した「TL3210」と、同社の従来品である「TeakLite」と互換性のあるX/Yデータ構造のメモリを備えた「TL3214」の提供を開始している。また、2008年には「TL3211」の提供を開始する予定。