米ソーシャルネットワークサービス(SNS)最大手のMySpaceを運営するFox Interactive MediaがPhotobucketとFlektorの買収を発表した。
PhotobucketはブログやSNSとの連携で成長してきた写真およびビデオの共有サービスだ。現在のユーザー数は4200万人を超え、その47%がSNSに写真やビデオをリンクさせているという。
Photobucketユーザーの多くは、Photobucketで管理しているメディアコンテンツを複数のSNSやブログにリンクさせている。そのWebサイト数は30万を超えるという。そのためFox Interactive Media傘下となった場合、MySpace以外へのリンクが制限される可能性が懸念されていたが、今後もPhotobucketは独立したサービスとして、これまで同様に運営されるという。Fox Interactive MediaはPhotobucket買収を通じて、MySpaceのサービス向上だけではなく、広告提供の機会拡大を狙っている可能性が高い。
一方のFlektorは今話題のビデオマッシュアップの分野で注目されているサービスだ。ユーザーはWebベースのツールを使って、写真やビデオからダイナミックなスライドショー、ポストカード、プレゼンテーションなどを作成できる。
「Fox Interactive Mediaがユーザー生成型コンテンツ分野のリーダーシップを堅固なものにする上で、2つの企業の獲得は戦略的に理にかなった動きである」とFox Interactive MediaのPeter Levinsohn社長。「Photobucketは個人メディア共有を重視するユーザーへの浸透につながり、新進のFlektorは、これまでにないユニークなツールで次世代のサービスへの進化を加速させるでしょう」とコメントしている。
米国のSNS市場では2位のFacebookが「Facebook Platform」という、ソーシャルネットワークを開発者やパートナーに開放する戦略を打ち出しており、独自のサービスの拡充に努めるMySpaceとの対立色が強まっている。