日本ビジネスオブジェクツは23日、同社製BI(Business Inteligence)製品「BusinessObjects XI Release 2」向けの機能強化パック「BusinessObjects XI Release 2 Productivity Pack(以下、Productivity Pack)」をリリースしたことを発表した。Productivity Packでは、検索機能や他のアプリケーションとの連携機能などを強化。BusinessObjects XI Release 2による分析をより簡単に行えるよう改善された。

Productivity Packの主な強化ポイントは、検索機能と、他のアプリケーションとの連携機能の2点。

日本ビジネスオブジェクツ マーケティング部 マネージャー 畝見真氏

検索機能では、各レポート/指標における検索キーワードの出現頻度などを基に適合度合いを算出する「スコア」を導入。検索結果をスコアの高い順に表示するよう改善した。これにより、「ユーザーが目当てのデータへ的確にたどり着けるようになった」(日本ビジネスオブジェクツ マーケティング部 マネージャー 畝見真氏)という。また、キーワードに関連するカテゴリを一覧表示し、項目を選択しながら検索を行える「絞込み検索機能」が追加されたほか、指定したキーワードを含むレポート等が存在しない場合でも、それらのキーワード(および関連する項目)を使って直接クエリを発行することも可能になった。

一方、他のアプリケーションとの連携では、「Live Office」と呼ばれる機能を追加。Microsoft Office製品から、同社のレポート作成ツール「Crystal Report」やWebベースの分析ツール「Web Intelligence」の分析結果を表示/使用できるようになった。さらに、「Query as a Web Service」という新機能も搭載。ERP、CRM、SCM、DWHなどのデータからWebサービスを生成できるようになり、同社の「Crystal Xcelsius」をはじめとする各種アプリケーションとの連携が容易になった。

また、同社は併せて、「Voyager」と呼ばれる分析ツールをリリースしたことも発表。これは、同社のアナリスト向けBI製品「OLAP Intelligence」の後継に当たるもので、「Microsoft Analysis Services」「SAP BW」「Essbase」「IBM DB2」「Oracle 10g(今年下半期に対応予定)」といったOLAP(Online Analytical Processing)製品からのデータ抽出を容易に行えるうえ、閾値を超えたデータをハイライト表示できるなど、分析作業を効率化するさまざまな機能が組み込まれている。

Voygerの分析画面