米IBMは5月22日(現地時間)、企業の文書ファイルや電子メールなど、コンテンツの内容を理解して自動分類を行うソフトウェアモジュール「IBM Classification Module for OmniFind Discovery Edition」「IBM Classification Module for IBM FileNet P8」を発表した。同社によれば、文書の分類、管理、取り出しにかかる時間をマニュアル操作時と比較して最大40%ほど削減できるという。
今回発表されたClassification Moduleは、同社の検索ソフトウェアOmniFindとコンテンツ管理ソフトウェアFileNet P8向けの拡張モジュール。両ソフトウェアにモジュールを追加することで、コンテンツの内容を判断し、その重要度や取り扱いを判断するための分類作業を自動化することが可能になる。コンテンツのアーカイブ作業やコンプライアンス、電子メール管理、サポート業務でのケーススタディなど、コンテンツ管理に依存する各種業務が、そのメリットを享受できる。また新規に追加されるデータだけでなく、すでに蓄積された大量のデータの一括処理も可能だ。
Classification Moduleでは、自動学習ならびに非定型ドキュメントのリアルタイム自動解析により、データ分類の正確性を高めている。データ解析にあたっては使用されている単語だけでなく、文書コンテンツ自体が持つ意味や関連するメタデータなども含め処理を行っている。IBMによれば、Classification Moduleの自己学習分類機能は類似製品よりも正確で、人の手を必要としない点で優れているという。また同モジュールはSOAにも対応し、コンテンツ管理を必要とする他のアプリケーションからWebサービスとして分類機能を呼び出すことも可能となっている。