増加の一途をたどるPorts Collectionのアプリケーション
FreeBSDのアプリケーションカタログであるPorts Collectionは2007年5月現在で登録されているアプリケーションやライブラリの総数が17,000ほどに達している。加えて、Ports Collectionはi386アーキテクチャ向けFreeBSDに限らず、AMD64、IA64、SPARC64などのアーキテクチャ向けFreeBSDでも使われる。また当然だが、サポートバージョンであるFreeBSD 5系、6系、7系で動作するように調整する必要がある。これ以外のアーキテクチャもあるがパッケージビルドの対象になっていないので考えないとしても、単純計算で少なくとも20万を超えるビルドを検討する必要があるわけだ。
これに対してPorts Collectionを処理するデベロッパであるportsコミッタは170人弱ほど。srcやdocと兼任しているコミッタを加味しても200を越えるといった程度だ。アクティブコミッタということになれば人数は絞られてくる。しかもPorts Collectionに登録されるアプリケーションは増加の一途をたどっており今後も増え続けそうだ。サポートアーキテクチャが増加することになれば、状況はいっそう激しいものになるということが言えそうだが……こうした状況に対してFreeBSD Portsコミッタたちは、The FreeBSD Ports Monitoring Systemというモニタリングシステムを活用して対応している。コミッタやメンテナに限らずユーザも活用できるWebアプリケーションなので紹介しておきたい。