米IBMは、IBM Labsで開発された("Made in IBM Labs")無償のWebアプリケーション開発ツールを公開した。シンプルなユーザーインタフェースを備え、小規模企業などの技術力のないユーザーが、日々の問題解決のためにアプリケーションを作成するために利用可能なツールだという。
ツールの名称は「IBM Development Engagement Service」(以下、DevEngage)で、開発はイスラエルにあるIBMのHaifa Research Laboratoryで行われた。DevEngageはプログラミングスキルが不要のビジュアルなツールで、中小企業が必要とする人事や会計、セールス/マーケティングなどで実行されるマニュアルプロセスを自動化するためのオンラインフォームの作成に向くインタラクティブな使いやすいツールとして設計されている。
プロジェクトリーダーのGal Shachor氏は、「IBMは中小規模の企業のユーザーが最新のWeb 2.0技術にシンプルで使いやすい形で投資できるようにしていきたい」とコメントしている。
DevEngageは、AJAXなどのWeb 2.0技術を利用して作られており、インタラクティブなWebアプリケーションを作成できる。ユーザーは標準的なWebブラウザに対応するオンラインのWebフォームを作成すれば、ツールが日常的な繰り返し作業を自動化するための処理を生成し、必要に応じてデータベースとのやりとりなどのコードも作成する。ユーザーは一連の「ウィザード」ページで指示を行うことで、アプリケーションの作成が完了するようになっている。
DevEngageについての詳細な情報は、"IBM alphaWorks Services"のWebサイトで参照できる。試用も可能だが登録が必要。