中国文化部、広播電視総局、新聞出版署、信息産業部、科学技術部、国務院新聞弁公室など7つの中央省庁と北京市政府がこのほど、「中国国際網絡文化博覧会 - 網絡音楽聖典(中国国際インターネット文化博覧会 - ネット音楽聖典)」の開催に関する新聞発表会をおこなった。中央省庁が主導する全国規模でのミュージシャン発掘、オリジナル音楽のコンテストは、これが初めてだ。
中国文化部の紹介によると、「ネット音楽聖典」の主旨は、中国政府のネット音楽に対するサポートを国内外に示しながら、ネット音楽創作を健全な方向へと導き、中国的風格と国際的影響をともに持つ民族的なオリジナル音楽作品を世に送り出すことだという。
中国文化部文化市場発展センター主任の柳士発氏は、「ネット音楽は、ネット産業と音楽産業、情報産業、文化産業など諸産業が融合して生まれた新たな産物で、わが国におけるネット文化産業の発展、人民の文化生活の質的向上に対して積極的に寄与してきた。また、デジタルエンタテインメント時代の到来、ネット技術の進歩、市場需要の増加につれ、わが国のネット音楽産業も急速に発展、普及しつつある」として、ネット音楽の中国での貢献、発展ぶりを高く評価した。
同氏はさらに、「一方、格調の低い作品の氾濫、著作権侵害の多発などの問題は、わが国のネット音楽の健全な発展を損なっている。正しい指導と管理がなければ、ネット音楽のあるべき価値の発揮はありえない」とし、「ネット音楽聖典」の背景と目的をも明らかにした。
「ネット音楽聖典」が公正かつ公平に行われるよう、主催事務局のほかに、専門の監査委員会も設置されている。コンテストは、6月初めに中国全土でスタートし、応募、準決勝、決勝戦を経て優勝者を決める。決勝戦は10月に北京で行われる予定。CCTVはコンテストの状況を随時報道し、決勝戦は生中継するという。