富士通は16日、独ワルドルフに本社を構えるSAP AG社(以下、SAP)と「グローバル・ホスティング・パートナー」契約を締結したことを発表した。SAPはERP(統合基幹業務パッケージ)をはじめとするビジネス・ソリューションの分野において高い実績を持つ企業。富士通とSAPは2000年に包括的な技術協力やノウハウの共有を定めた「グローバル・テクノロジー・パートナー」契約を締結、続いて2006年にはSAP製品に関するサービス分野での共同プログラムの実施を定めた「グローバル・サービス・パートナー」契約を締結している。
今回の「グローバル・ホスティング・パートナー」契約によって、富士通では今後SAPアプリケーションのアウトソーシングサービスの強化を目指すという。具体的には、富士通の持つ世界16ヶ国80拠点の高信頼データセンターをベースとして、SAPアプリケーションのグローバル提供を積極的に実施していく。さらに、SAPの協力の下で保守/運用フェーズにおけるサポート体制の強化や、SAPの提供する最新ソリューションの早期提供などを行っていくとしている。
同契約の締結はアジアでは初、締結済みの2契約と合わせた3分野でのグローバル・パートナー契約締結は世界で3社目となる。富士通ではSAPとのパートナーシップによって、SAPアプリケーションの導入にかかわる全てのフェーズにおいてサポート体制を強化していく方針だ。