Monoプロジェクトは15日(米国時間)、Microsoft .NETと互換性を持つフレームワーク/ランタイム環境の最新版「Mono 1.2.4」を公開した。2月にリリースされたMono 1.2.3のマイナーアップデート版という位置付けだが、ASP.NET 2互換機能など、多くの新機能を提供する。同プロジェクトのWebサイトでは、LinuxやMac OS Xなど対応プラットフォーム向けのバイナリパッケージの配布が開始されている。
Mono 1.2.4は、ASP.NET 2の実装をほぼ終えてから初のリリース。クライアントからWebページのレイアウトや表示方法をカスタマイズする「WebParts」を除き、本リリースでASP.NET 2の全機能の実装を終えたという。また、「installvst」と名付けられたツールを利用することにより、ASP.NETの公式Webサイトで提供中の各種スターターキットを、Mono環境下へインストールできるようになるとのこと。
680にも及ぶメソッドが追加されるなど1,000を超える項目でAPIが整備されたほか、ToolStripにも対応し、Windows.Formsのサポートを強化。ASP.NETのパフォーマンスも改善し、一部のクラスではC# 3.0のサポートも開始されるなど、変更箇所は多い。