アキタ電子システムズは16日、組み込みシステム開発のための教育用ボード「Hata-Hata」を発表した。OSはMicrosoftの組み込み向けOSであるWindows Embedded CE 6.0。マイコンにはモバイル機器向けに開発されたルネサス テクノロジ製の「SH-Mobile」(型名はSH7722)を採用している。
本ボードは、16日から東京ビッグサイトで開催中の「第10回 組込みシステム開発技術展」(ESEC)のマイクロソフトのブースでも展示されている。USB、Eternet、RS-232-Cといったインタフェースや、ビデオ出力などに加え、ウィルコムのPHS通信モジュールであるW-SIMのスロットを備えており、無線LANの代わりにPHSを利用した遠隔操作システムなども構築できる。
組み込みシステム開発のための教育用ボード「Hata-Hata」 |
「Hata-Hata」にはW-SIMのスロットが搭載されている |
本ボードと開発用ホスト(パソコン)、テレビを接続してWindows Embedded CE6.0の開発を行うようす |
本ボードは、Windows Embedded CE 6.0や各種デバイスドライバなどが実装された状態で出荷される。開発ホストとなるパソコン側に開発環境をインストールし、本ボードの電源をONにして、パソコンとEthernetで繋ぐだけで開発をスタートできる。また、本ボードのビデオ出力を通じてテレビに画像や映像を出力することも可能。
同OS用のデバイスドライバなどを含むボードサポートパッケージ(BSP)も付属する。価格は3万円台になる見込み。出荷時期は7月~8月を予定している。同社では、主に企業での組み込みシステム開発教育や、学校などの教育機関での利用を見込んでいる。