独SAPは14日(現地時間)、オーストリアのウイーンで開催中のプライベートイベント「SAPPHIRE '07 Vienna」にて、ITプロバイダの米SunGardと提携し、共同で金融業向けソリューションを開発することを発表した。まずは資産管理ソリューションを開発し、欧州顧客向けに提供する。
SunGardはアプリケーション開発ベンダで、金融業向けアプリケーションとしてはリスク管理バランスシートの「BancWare ALM」などを提供している。BancWareは世界40カ国で約500の金融企業が利用しているという。
SAPは今回、SunGardと提携し、BancWareソリューションをSAPの銀行向けアプリケーションおよびビジネスプラットフォームと組み合わせて提供する。これにより、金融企業は正確なデータに迅速にアクセスできるようになり、バランスシートの測定/管理を効果的に行えるという。たとえば、外国為替レートのリスクを正確かつ包括的に測定/管理するといったことが可能になるとしている。
また、SOA(サービス主導アーキテクチャ)の活用により、システムの複雑性やコストを削減しつつ、管理機能を強化でき、統合プラットフォームのメリットを享受できるとしている。
2社はまず、資産管理アプリケーションを共同で開発、欧州顧客に提供する予定だ。