NECとNECパーソナルプロダクツは14日、UHF帯を用いたRFIDタグラベルへのデータ書込みと、バーコードなど可視情報の印刷を同時に行うことができるプリンタ「MultiCoder」シリーズを発売した。ラベルの排紙方法が異なる3つのモデルを用意しており、バーコードや2次元コードの制作ソフトウェアが付属している。価格は68万8千円と74万8千円(いずれも税抜価格)。なお、出荷は6月21日から開始される予定。
MultiCoder 500M3M-RU |
本製品は、同社製のラベル印刷用プリンタ「MultiCoder500M3M」にRFIDへのデータ読み書きの機能を追加したものである。今回発売された製品は、連続印刷に対応した「500M3M-RU」(税抜価格68万8千円)、連続印刷およびカット印刷に対応した「500M3MC-RU」(税抜価格74万8千円)、連続印刷とラベルを1枚1枚はがしながら印刷するハクリ印刷に対応した「500M3MS-RU」(税抜価格74万8千円)の3モデルである。印刷速度は最大152.4mm/s(6インチ/s)。
ラベルの制作に関しては、バーコードおよびQRコードなどの2次元コードの制作ソフトウェアである「BarcodeStudio Ver.3.0」が付属している。また同社のラベル制作ソフトウェア「らくらくふぉ~む for ラベルプリンタ」の60日間限定の試用版も一緒に提供する。そのほか電子データの読み書き制御プログラムの開発支援を行う「RFID Printer Control Library」が付属しており、VisualBasic(AccessVBAおよびExcelVBAを含む)、VisualC++、VisualC#、JAVAによる開発が可能。なお、EPCglobal Class-1 Generation-2といったRFIDの規格に対応している。
同社ではRFIDタグラベル市場が拡大していることから、年間5,000台の販売を見込んでいる。なお、本製品は5月16日~18日に東京ビッグサイトで開催されるRFIDソリューションEXPOにて展示される予定である。
主な仕様
対応バーコード | JAN8、JAN13、ITF、Industrial 2 of 5、NW-7、CODE39、CODE128、EAN128、カスタマバーコード、QRコード、PDF417、DataMatrix、RSS、EAN.UCC Compoite |
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印刷方式 | 熱転写式/感熱方式 |
給紙方法 | ICタグラベル(内巻き)、ロール紙(内巻き、外巻き) |
最大印刷範囲 | 105.7mm(幅)×455mm(長さ) |
インタフェース | LAN(10BASE-T/100BASE-TX)、USB(1.1/2.0)、パラレル |
RFID対応規格 | EPCglobal Class-1 Generation-2 UHF RFID規格準拠、日本国内電波法に準拠 |
外形寸法 | 238(W)×402(D)×332(H)mm |