Intelは11日(米国時間)、Linux用電力消費状況測定ツール「PowerTOP 1.0」をリリースした。適用されるライセンスはGNU GPL 2、ソースコード(Gentoo)のほか、DebianやFedoraなどのディストリビューションを通じてバイナリパッケージが配布される。なお、公開直後にアップデートが実施され、現在入手可能な最新バージョンは1.1となっている。
PowerTOPは、ラップトップマシンを対象とした、電力消費に関する情報を収集 / 表示するユーティリティ。システムからさまざまな情報を収集、どのソフトウェアがバッテリを多く消費しているかなど、省電力に関する情報を提供する。
リリースノートによれば、負荷に応じタイマー割り込みを増減させるLinuxカーネル2.6.21の省電力機能「Dynticks」では、長時間にわたるシステムのアイドリングが可能となり省電力性能が向上したものの、実際には多くのアプリケーションにより電力が無駄に消費されているという。PowerTOPは、好ましからざる原因でシステムをウェイクアップさせるアプリケーションを検出、チューンを加えることでバッテリを長持ちさせることに貢献する。
PowerTOPのWebサイト上で公開中の情報コーナー「Tips & Tricks」では、FirefoxやPidginなどのアプリケーションを省電力対応にするパッチを配布中。Linuxコミュニティに対しても、バッテリの持続力を最大化するための情報提供を呼びかけている。