グーグルは9日、アップルストア銀座のシアタールームにて、一般ユーザーを対象とした「Googleプロダクトセミナー」を開催した。
このセミナーは5月31日に予定されている開発者向けイベント「Google Developer Day」に先駆けて開催――というわけではなく、Googleが提供する各種サービスや検索機能を、もっとユーザーに知ってもらおうという主旨で開かれたものだ。午後7時~8時という1時間程度の短いセミナーだったが、入場無料の先着順ということもあり、開始30分前には既に長い行列が店内にできあがり、立ち見も含めて180名前後を収容できるシアタールームは、通路までふさがる盛況ぶりであった。
超満員となった会場 |
セミナーの前半は、グーグル シニア プロダクトマネージャーの及川卓也氏によるウェブ検索、デスクトップ検索、Google Earth for Macの紹介でスタート。
及川氏は「Googleには様々な検索機能が用意されているが、ユーザーの利用方法をチェックしてみると、とりあえず単語を入力して表示された膨大な結果を、ユーザー自身の頭の中でフィルターにかけていることが多い」と述べる。続けて、「and検索」「or検索」などを駆使したスムーズな検索テクニックをはじめ、Googleアカウントを取得することでユーザー個々の検索履歴などの情報を元に、より個人に適した検索結果を表示できるようになる「iGoogle(パーソナライズド ホームページ)」や、「Google Earth」「Google デスクトップ」について、ごく簡単な説明が行われた。
後半はAdSenseについての解説。グーグル AdSenseグループ シニアマネージャの柳田浩司氏が、基本的な内容を紹介していた。簡単なコードをユーザーのサイトに埋め込むだけで、Blogなどの文章を解析して適切な広告を表示する高度な言語処理技術などが紹介された。
また、柳田氏はAdSenseという広告システムについて、「Webサイトと関連性のある広告は単なる広告ではない。それは既に"情報"であり、ユーザー(閲覧者)/情報発信者/企業の三者にWin-Winの関係をもたらす」と述べた。
今回のセミナーは新技術やサービスの発表は一切なく、あくまでGoogleをもっと便利に楽しく使いこなそう、という一般ユーザー向けのものだった。5月30日に開催される「第2回 Googleプロダクトセミナー」ではAdSensをテーマに、より詳細な技術部分まで語られる予定なので、興味があればぜひ参加してみてほしい。