米Oracleは9日(米国時間)、サンフランシスコで開催されているJavaOneにおいて、同社のミドルウェア製品群Oracle Fusion Middlewareの次世代アーキテクチャについて発表を行った。

次世代アーキテクチャでは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)、イベント駆動アーキテクチャ(EDA)、グリッドコンピューティングの3つのテクノロジーを融合。これにより、状況の変化に素早く対応することが可能になるうえ、ビジネスの動向をリアルタイムに観察でき、かつ理論上無限のスケーラビリティを達成できるようになるという。

グリッドコンピューティングの分野では、Tangosolを買収して得た技術を活用して、高いパフォーマンスと大量のトランザクション処理、スケーラビリティを実現する。

SOAについては、SCA(Service Component Archetecture)をベースとしたものになり、SCAが持つ相互運用性、柔軟性をFusion Middleware上でも提供できるようにするという。

イベント駆動アーキテクチャ(EDA)については、ITシステム、ビジネス処理、RFIDといった物理センサーなど、膨大な量のイベントを処理するプラットフォームが必要だ。それらのイベントは様々な発生源を持ち、イベントの種類も多岐に渡る。そうした状況を踏まえて、Oracleは新しく、複雑なイベント処理(Complex Event Processing:CEP)を行うための仕組みを開発中だとしている。