米Oracleは9日(米国時間)、Springフレームワークと併せて使用できる開発環境「Oracle Development Kit for Spring (以下、ODK4Spring)」を発表した。この開発キットは、Oracle Fusion Middleware上でSpringベースのエンタープライズアプリケーションを構築する際に発生する、開発、デプロイ、管理といった作業を簡略化することを目的としている。
近年の開発では、高品質なアプリケーションを手早く簡単に開発するために、要件に合わせてコンポーネントやフレームワークを組み合わせる必要があり、そのためSpringのような自由度の高いプラットフォームがよく利用される。Oracleのミドルウェア製品群であるOracle Fusion MiddlewareもSpringと併せて使われることが多くなっており、今回そうした開発を後押しするための開発キットを無償提供することとした。
ODK4Springはこちらのサイトからダウンロードできる。ダウンロード時にOracleサイトへのログインが必要となるので、事前にユーザ登録を済ませておく必要がある。
ODK4Springはzipファイル形式で配布されており、以下のものが含まれる。
- Spring向けのOracle JDeveloper拡張機能 - Spring 1.xとSpring 2.0向けのコード補完やXMLバリデーションを行うエディタ、各種ウィザードなどが追加される
- Oracle Developer Depot - フリーで使えるSpringベースのJava EEアプリケーション。Oracle Application Serverにデプロイして使用することができる
- サンプルアプリケーションとチュートリアル - Springベースのアプリケーションの作成をサポートする、パッケージ済みのアプリケーションとチュートリアル
- 各種ドキュメント - SpringとOracle Containers for Java EEを使用したアプリケーション構築方法について述べたPDFドキュメント