OASISは8日(米国時間)、OASISメンバーによって「Web Services Transaction (WS-Transaction) version 1.1」がOASIS Standardとして承認されたことを発表した。WS-Transactionは分散アプリケーションの動作を規定する仕様になる。

Webサービスは数多くのアプリケーションから利用されるため、システム全体の複雑性が大きく高まる。WS-Transactionはそういったプラットフォームにおいて信頼できる分散アプリケーションを開発するためのフレームワークを提供するものだ。

WS-Transactionは「WS-Coordination」「WS-AtomicTransaction」「WS-BusinessActivity」の3仕様によって構成されている。これらのうち、WS-Coordinationは、複数のサービスを連携させるうえで不可欠なコンテキストの作成方法に関する仕様になる。一方、WS-AtomicTransactionは比較的短い処理のアクティビティで使用するプロトコルを定義するための仕様だ。そして、WS-BusinessActivityは長期にわたって実行されているトランザクションで使用するプロトコルを定義する仕様である。

本仕様の策定には、Webサービス仕様を牽引する20の団体/企業が関係しており、同分野において重要な仕様と言える。