The PHP development team は3日(米国時間)、PHP 4系と5系の最新版となる「PHP 4.4.7」「PHP 5.2.2」を公開した。同リリースは4系と5系それぞれの安定版かつセキュリティエンハンスメント版という位置づけにある。ユーザやデベロッパは変更内容を吟味の上、アップデートを実施されたい。同チームはすべてのユーザに対してできるかぎり迅速なアップデートを強く勧めている。
4.4.7における変更点はセキュリティ対策とバグ修正に限られているが、phpinfo()に関するバグが修正されているなど、注目すべき修正もある。
一方、5.5.2ではそれらに加えて機能追加/改善も実施。主な変更点としては、以下のようなものが挙げられる。
- realloc()処理のパフォーマンスを改善するためにMemory Managerを大幅に改善
- 同梱されているGD、SQLite、PCREをアップグレード
- SPLのDirectoryIterator/SplFileInfoにメソッドを追加
なお、4.4.7では10のバグが、5.5.2では120以上のバグが修正されている。修正は主に最近活動を開始した"the Month of PHP Bugs"の成果を取り込んだものだ。
PHP 5.2.0がリリースされてから半年ほどが経過した。今回の発表でも触れられているが、最新の5.2.x系以前のバージョンは多くのセキュリティ問題を含んでいるため、アップデートを実施していないユーザはすみやかにアップデートを実施されたい。PHPのWebサイトに4系→5系、5.1.x→5.2.xの移行ガイドが掲載されているので、参考にするとよいだろう。