米HPは24日、次世代データウェアハウスプラットフォームとして「HP Neoviewプラットフォーム」を正式リリースした。これにより、HPは正式にデータウェアハウス市場への参入を果たすこととなった。

データウェアハウスとは、企業内に散らばるさまざまな種類のデータを抽出/再構成したものを蓄積し、活用するための土台となる大規模データベースのことを指す。企業の情報分析と意思決定を支援するために構築されるデータ集積所としての役割を果たす。

HP Neoviewプラットフォームは、近年データウェアハウスに求められる性能/機能が急激に高まっていることを受け、「24時間×7日間の無停止稼働が可能」「数万のユーザが同時にアクセス可能」「複雑な検索クエリの最適化と素早いレスポンス」などの要求を低コストで実現するという。

カタログによれば、HP Neoviewはラックマウント型の筺体にHP Integrityサーバを8~128台格納することができ、ストレージにはHP StorageWorksディスクアレイを使用。結果、最大256個のIntel Itanium 2プロセッサ、2TBのメモリ、150TBのストレージという巨大な並列システムを実現する。

ソフトウェアに関しても、上記のハードウェア構成上にオペレーティングシステム、SQL RDBMS、トランザクションとリソースの管理、データベース管理用ユーティリティ、スケジュール機能、セキュリティ、およびイベント管理など、必要なソフトウェアコンポーネントをすべて統合したものになる。

そしてHP NeoviewプラットフォームはODBC/JDBCによる接続サービスを提供しており、他コンポーネントとの相互運用も容易に実現可能だ。すでにBusinessObjects、IBM、SAS Instituteをはじめとした主要BIソリューションベンダーとはパートナーシップ契約を締結済みで、Neoviewプラットフォームとの接続性テストが完了済みだという。これにより、顧客は現在使用中のBIツールやレポーティングツールも継続して利用できるほか、主要な分析ツールやレポーティングツールについてはすでに接続検証が行われており、顧客がHP Neoviewプラットフォームを導入するためのコストを最小限にする狙いがある。