デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)の子会社であるインタースパイアは23日、モバイルネットワーク上での動画広告やCM配信を用いたバイラル(口コミ)効果の促進を目的として、「kuchi-CoMa mobile(クチモバ)」を、5月中旬から提供することを発表した。DACが2月からPC向けに提供しているサービス「kuchi-CoMa(クチコマ)」のノウハウを活かし、モバイルネットワーク上で応用したサービス。両社は営業、バイラルCMに関するノウハウなどの点で協力し、連携を深めていくとしている。

同サービスは、デコメールサイト「デコとも」や、モバイル検索ポータルサイト「F★ROUTE」、メールマガジン作成スタンド「Sweet マガジン」といった参画予定会社 の、のべ約1,000万人ユーザーを擁するモバイルメディアネットワーク上に、企業の動画広告やCMを配信し、ブログや口コミによる情報発信を促すというもの。

「クチモバ」の特徴は、広告主企業がモバイルサイトを持つ必要がなく、同社のキャンペーンサイトより広告を配信できることにある。また、料金体系にはユーザーが閲覧・視聴することで料金が発生する「配信課金型」を採用。さらに、キャンペーンサーバーに独自の測定機能を搭載しており、メディア内のCM視聴数とバイラル効果によるCM視聴数をそれぞれ測定可能だという。

同社では、モバイルネット上でのバイラル CM配信は同サービスが初めてとしている。同社は「モバイルの持つ高いバイラル効果を活かした動画広告・CMの配信サービスを開発することで、企業の持つマーケティングニーズに応えられるのではないか」(同社)と期待を寄せている。

今後は、テレビCMやPC向けバイラルCMだけでなく、モバイル独自のバイラルCMや新人アーティスト、アイドル、お笑い芸人などの売り出しに際して、ショートムビーを開発する予定。従来の広告素材に縛られない、モバイルならではの宣伝手法の開発を検討しているという。