米Microsftは4月19日(現地時間)、開発ツールVisual Studioの次期バージョン「Orcas(開発コード名)」のベータ1を公開した。OrcasはすでにCTP(Community Technology Preview)版の配布が開始されているが、正式なベータリリースが行われるのは今回が初めて。
従来のVisual Studio 2005が.NET Framework 2.0以前のプラットフォームをベースとしていたのに対し、Orcasは.NET Framework 3.0以降のWindows Vista (Longhorn)世代を正式にサポートする開発フレームワークとなる。.NET Framework 3.0で実装されたWPF等の新機能を使ったアプリケーション開発をはじめ、ALM(Application Lifecycle Management)強化、ASP.NET AJAX等の新トレンド技術の取り込みで、開発者の生産性向上を支援する。
Orcasベータ1は、インストールCDを作成するためのISOイメージのほか、Orcasでバーチャルマシン環境を構築したVPCイメージの2種類の形態で配布される。ISOイメージ入手には、MSDN Subscriptionを契約してMSDN Subscriber Downloadにアクセスする必要がある。ISOイメージで配布されるのは「Visual Studio Professional Edition ISO Image」「Visual Studio Team Suite ISO Image」「Visual Studio Team Foundation Server ISO Image」の3種類。またVPCイメージはMSDN Subscriber Download以外に、MicrosoftのDownload Centerからも入手可能。専用のダウンロードページ上にVPCイメージを取得するためのリンクがあるので、ここから入手できる。
また、Visual Studio入門用のExpress EditionのOrcas版にあたる「Visual Studio "Orcas" Express Edition」の配布も行われている。提供されているのは、Basic、C#、C++、Web Developerの4種類で、それぞれ専用ページのリンクからダウンロードが可能。対応環境はWindows XP SP2以上またはWindows Vista。要求スペックやFAQなどの詳細情報もExpress Editionのページで提供されている。