JBossは18日(米国時間)、JBoss Application Serverの最新版となる「JBoss Application Server 4.2.0.CR2」を公開した。4.2.0.CR2はJBoss Application Server 4.2.xシリーズへ向けた準備リリース。

4.2.0.CR2ではコミュニティからのフィードバックを反映させて新機能の安定性向上が実現されているほか、関連コンポーネントのアップデートが実施されている。4.2.0.CR2における注目点は次のとおり。

  • 配布物(ZIPファイル)に最新のJBoss EJB3をデフォルトで同梱(JBoss EJB3を外してインストールするオプションは用意されていない)
  • パフォーマンスを向上させるためのネイティブプラグイン、およびApache Portable Runtimeを含むApacht TomcatをベースとしたJBoss Web Serverの同梱
  • JBoss Transactionsをデフォルトのトランザクションマネージャとして採用
  • 同梱しているHibernate、JBossWS、JGroups、JBossCacheを最新のバージョンへ更新

JBoss Application Server 4.2.xシリーズはJ2EE 1.4準拠のアプリケーションサーバ実装。Java EE 5へは、現在開発中のJBoss Application Server 5系で対応が進められている。

JBoss Application Server 4.2.0.CR2は4.x系のマイクロカーネルアーキテクチャをベースとして開発されているが、5系からの新機能をいくつもバックマージしており、4系から5系への橋渡しを行うプロダクトと位置付けられる。JBoss Application Server 4.2.x系の採用者/採用予定者は4.2.0.CR2を検討されたい。