業務アプリケーション大手の独SAPは4月18日、金融業界向けのSOA(サービス主導型アーキテクチャ)標準を策定するコミュニティベースの仕様策定グループを結成したことを発表した。銀行、システムプロバイダなど37社が参加し、金融業界向けのサービスを定義しSOA標準を策定するという。

この仕様策定グループは、SAPが「Industry Value Network(IVN)」として運営するコミュニティ活動から派生したもの。銀行が自社システムでSOAを実装するための標準を策定する。メンバー企業はコミュニティ活動を通して、IVNの成果を自社のプロジェクトに反映できるほか、銀行業界向けのソフトウェアソリューション開発に影響を与えることができる。

具体的には、サービス定義、SOAタクソノミー(分類)、アーキテクチャに関する議論などを通じて、SOA移行に必要な戦略的かつ組織的なビルディングブロックを作成する。

このグループには、オランダの大手銀行ING、金融の業界団体SWIFTなどの金融機関のほか、Deloitte Consultingなどのコンサルティング会社、米Hewlett-Packardなどのシステムプロバイダなど37社が参加、23の作業部会に分かれて作業を進めていくという。